舞台 奇跡の人

奇跡の人 東京公演を観劇してきました☺︎

作品自体初見で、さらに高畑充希ちゃんの舞台、生の演技も初めてでした。

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<以下ネタバレあります>

 

舞台って当たり前なんですが、台詞を発していない人も舞台上にいれば丸見えで、動きで演技をしているので面白いなあって思うんです。

特に鈴木梨央ちゃん演じるヘレンケラーは台詞がないため、動きや顔の表情で演じるわけなのですが、それがとてつもなくうまい。目が見えない耳が聞こえないヘレンも、ちゃんと人格があって、意地悪もするし、反抗もするし、人を試すようなこともする。台詞がない中でこれを演じるというのはすごいことだし、走り回ったり暴れる動きも素晴らしかった。舞台から落ちてこないか心配になるほどの迫力でした。

そしてほぼ出ずっぱりなアニーサリヴァン役の充希ちゃん。自分の過去と戦いながら、周りが諦めようとも自分やヘレンを信じてぶつかる姿がとてもかっこよかった。。凛とした表情や立ち姿、時折見せる無邪気な笑顔、聴き心地のいい優しい歌声、くるくると変わる目の動き、、生き生きとしてました。高畑充希は舞台に立ってこそ、全ての魅力を発揮できるんだと思った。

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この舞台の見所のひとつでもある、食堂でのテーブルファイト。一つでも動きがずれたら成り立たないし、怪我も伴うかもしれない。ドラマや映画だったら撮り方や編集でなんともなるけど、生身の舞台だからこそ、凄み迫力を感じました。

ここだけではなくひやひやするシーンがいくつかあって、舞台上にいるすべての人の緊張感と信頼感が共存している感じが、素晴らしかった。

また舞台セットの使い方も、面白いなあと。ヘレンの家の中で、食堂、アニーの部屋、庭、ガーデンハウスとシーンによって変わるのに、舞台が回ったり、大移動したりせず、階段もなく。基本的にはずっと同じで多少家具が変わるだけ、なんです。

照明の使い方や、ちょっとした奥行きや段差の使い方で、こうも見せられるのか、と。2階から観劇したときに、照明で木陰を演出してるときがあって。1階からは見えなかったので、なるほど庭のシーンか!と細かい演出に気付けて嬉しかったり🌿

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観る人の感じ方によって周りの風景は自由に装飾できるようなセットであり、演者さんの表現力や動きで場面が想像できるので、演者さんへの信頼感も感じたセットでした。

あと、犬。パペットで操縦されてる方がいるのですが、本物のようにとても愛らしく、素晴らしかった。カーテンコールでもしっぽ振ってて癒されました🐕

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またこの舞台の鍵となる、水🚰実際に舞台上にジャバジャバと流れるポンプがあることにまず驚かされたし、水滴が飛んでくるのも舞台と客席の境界線がないように思えて、なんだろう、飛び出てくる作品、のような。テレビや映画では味わえない、舞台ならではの体験だな、と。

名場面Water、、客席からはすすり泣く声がたくさん。どんな世代の人にも響く奇跡、でした。

わたしはなぜか、カーテンコールで、ヘレンが鈴木梨央に、アニーが高畑充希に戻ったところで泣きました。笑 それだけ、ふたりの演技が素晴らしかったのです。

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"舞台に立つ高畑充希"を観ることが出来たことは人生の宝。これからも舞台で色んな役を見たいし、見続けさせてください。

東京公演もあと数日、地方公演もあるのでどうかお怪我のないように、、

この感動と奇跡を体験できたことに、感謝。

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5/26 追記

大千秋楽お疲れ様でした!💐✨

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あのcakeは美味しいそうです🤤❤︎